和歌山県紀美野町では「中田の棚田再生プロジェクト」の活動を通して、自然栽培米の栽培方法を習得して就農(+α)を目指したり、一方では、棚田を活用した起業等を描くことができる2種類の地域おこし協力隊を募集します。
和歌山県 紀美野町とは?
紀美野町は、和歌山県の北部に位置する人口約8,000人の農山村です。紀美野町でも、少子高齢化が進行していますが、地域づくりや移住者等によるカフェ、ゲストハウスなどの開業が盛んにおこなわれ、様々なアイデアが飛び交っています。
活動場所となる、中田の棚田でも耕作者の高齢化などによって、耕作放棄化が進み、水稲農家は1軒にまで減少していました。しかし、この棚田の歴史的・景観的価値に注目した人々が、棚田の再生に乗り出しました。
「中田の棚田」これまで
2019年より、小川地域棚田振興協議会が、「中田の棚田」で棚田再生プロジェクトに取り組んでいます。棚田を介して様々な人・情報・モノ・コトが行き交う交流拠点を目指しています。2022年度は4,000㎡の再生した棚田で約1tの自然栽培米を収穫しました。農産物はすべて自然栽培(無農薬無施肥)を採用しています。自然・食・農の関係を間近で体感することができます。また、田植えや稲刈りイベントのほかにも、棚田deCAMPや生き物の観察会が行われるなど、アクティビティーのフィールドとしても活用されています。
2020年からは地域おこし協力隊2名が活動しており、会員らと共に棚田の再農地化や交流活動の実施など、現在までの下地を作り上げてきました。
<参考HP:中田の棚田再生プロジェクトHP>
「中田の棚田」これから
2023年からは、今までの活動を精査し、より一層の水田化と一緒に活動を進めていける仲間作りに力を注いでいきます。もちろん、耕作者が定着できるような就農プランの造成も計画しています。
今回募集する協力隊には、この2つの活動にそれぞれ取り組んでもらいます。活動を通して、自然栽培米の栽培方法を習得して就農(+α)を目指したり、一方では、棚田を活用した起業等を描くことができます。
活動を知るために
棚田再生プロジェクトには、棚田地域の住民や農家のみではありません。例えば、紀美野町のまちづくりをけん引するリーダーたち、農家民泊オーナー、アウトドアリーダー、移住者、飲食店経営者、元旅行業勤務、自然栽培農家などなど…。こうした方々を通じて、紀美野町のあらゆるネットワークやビジネスノウハウなどに接する機会を得ることができます。隊員活動や将来に向けてネットワークを築き、紀美野町での基盤を確立してください。
棚田では、活動日を設定しています。応募する前に活動地の雰囲気を知りたい方は、ぜひ参加してください。なお、参加方法には以下の3種類があります。参加お待ちしております。
〇中田の棚田再生プロジェクトHP(ページ下部のGoogleカレンダーから希望日を選択すると、申し込みフォームが表示されます。)
〇わかやま援農ボランティア(7/30、8/16,20,25分)
〇SMOUT
募集要項
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関連ファイル
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雇用関係の有無なし
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業務概要
以下の通りそれぞれ中心となる業務が異なりますので、各1名ずつ募集します。「中田の棚田再生プロジェクト」は小川地域棚田振興協議会が中心となって実施しています。本協議会会員らと共に以下の活動を実施します。
【中心となる業務の内容】
Ⅰ)棚田の再生・維持管理活動(1名)
・棚田の新規再生
・再生した棚田(田畑)の維持管理
・棚田サポーターズ(登録制ボランティア)等を受け入れて行う上記活動の準備 など
※その他、農作業に付随する作業や準備なども範囲です。Ⅱ)棚田及び棚田農産物のPR活動や事業企画(1名)
・ホームページ、SNSの管理と更新
・地域内広報誌「棚田だより」の発行
・イベントやマルシェへの参加
・その他広報活動
・棚田の再生、維持管理活動
・棚田や棚田農産物などを使った事業の企画と運営 など【共通】
「地域おこし協力隊」としての業務や隊員同士の連携、活動に必要な研修会や会合への出席など。 -
募集対象(1)令和5年7月1日時点で、年齢が18歳以上の方。
(2)応募時点で、三大都市圏をはじめとする都市地域等に居住されており、紀美野町に生活の拠点と住民票を移すことができる方。
(3)心身ともに健康で、コミュニケーションを図ることで地域になじみ、地域団体・地域住民とともに地域活性化に取り組み地域を元気にする意欲のある方。
(4)地方公務員法第16条に規定する欠格条項※に該当しない方。
(5)暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律で規定する暴力団その他反社会的団体又はそれらの構成員に該当しない方。
(6)パソコン(ワード、エクセル、インターネットなど)やタブレットの一般的な操作ができ、デジタル機器に抵抗がない方。
(7)普通自動車免許を取得している方。
(8)任期満了後も紀美野町に定住する意欲のある方。
(9)人材育成、コミュニティづくりに興味、関心があり、粘り強く前向きにミッションに取り組める方。※下記の欠格要件のいずれかに該当する人は申し込みできません。
① 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの者
② 紀美野町職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない人
③ 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者 -
募集人数2名
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勤務地紀美野町中田地区 中田の棚田及び地域おこし協力隊棚田事務所
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雇用形態・期間町が「地域おこし協力隊」として任用し、業務委託契約を結びます。
・月17日以上の活動必須。
雇用期間:2024年1月1日~2024年3月31日
・契約期間は年度単位で、最長3年間延長可能。
・着任日は、転入日等により臨機応変に対応可能。 -
給与・賃金等基本月額:245,000円 (月末締めの翌月20日支払い)
・活動に要する経費のうち、研修会参加費、研修等の旅費、事務などの消耗品は内容により委託料に追加します。
・現時点での予定であり、変更になる可能性があります。 -
待遇・福利厚生(1)健康保険及び年金保険等は各自でご加入ください。
(2)活動期間中の住居は、町と隊員が協議のうえで決定し、家賃は予算の範囲内(3万円上限)で町が補助します。
(3)業務に使用するパソコン、車両、拠点は町が用意します。また、これらの維持管理に係る経費は町が負担します。
(4)その他、業務に必要なものは、予算の範囲内で町が用意します。
(5)転居費用や生活備品は個人負担です。 -
申込受付期間2023年07月18日 ~2023年08月31日
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審査方法【応募書類】
・履歴書
JIS規格準拠の様式(市販可)、全国(近畿)高等学校統一応募用紙、新規大学等卒業予定者用標準的事項に基づいたものの内いずれかを提出。必ず顔写真を貼ってください。
・小論文
2,000文字以内(A4サイズで書式は自由)で作成してください。なお、「業務概要」欄記載の【中心となる委託業務の内容】のⅠ)とⅡ)でテーマが異なりますので、注意してください。Ⅰ)テーマ:「棚田の再生と農業 私の考えと取り組みたいこと」
Ⅱ)テーマ:「棚田の再生と棚田を活かして取り組みたいこと」【提出先】
・持参または郵送。お問い合わせ先までご提出ください。
・持参の場合、土日祝日を除く8:30~17:15とします。
・郵送の場合、封筒の表面に「地域おこし協力隊申込書 在中」と朱書きしてください。
※ご提出いただいた書類一式は返却いたしません。【選考方法】
第一次選考:書類選考(後日結果を通知)
第二次選考:研修・面接
・第一次選考合格者のみ。
・研修(町の概要など先輩協力隊と交流)・面接で1日を見込んでください。 -
備考・提出書類の記載内容や口述内容等に虚偽や不正がある場合、また、任用後に不正等が発覚した場合には、任用を取り消します。
・提出書類に不備があると受付することができませんので、提出前にもう一度確認してください。
・申し込みにあたり当町が取得した個人情報については、採用事務の目的以外に使用しません。また、提出された履歴書等の書類については、返却は行わないため、責任を持って処分させていただきます。