インタビュー

違和感が新しい一歩のきっかけに・・・
夫婦で作る離島の物語

  • 中国エリア
  • 島根県

お名前岡田 紗和 さん
現在(←移住前)の職業自営業←会社員
現在(←移住前)の住まい島根県知夫村←岡山県
移住を検討し始めた年齢25歳
移住年月2021年

「 一緒に来てほしい」 パートナーの一言から 本格的に移住を意識

田舎で暮らしたい気持ちが大きくなったことで移住を考えるようになったが、具体的な検討を始めたのは、パートナーと出逢ってからだ。
海外をはじめ国内各地のフレンチレストランやリゾートホテルの料理長として活躍してきたパートナーが知夫里島を訪れた際、「ここを自らのラストランディングにしたい。移住して一から作り上げるオンリーワンのレストランをやりたい」という夢があることを伝えられた。そして彼から「島で一緒にやろう」と誘われた。「オンリーワン」という言葉と、彼が抱く夢に惹かれる。やりたい農業を実現する機会でもある。そこから移住を真剣に考え始めた。

移住前に岡田さんが悩んだこと

休日は友人たちと身体を動かす趣味を楽しむなど、移住前のプライベートは充実していた。ワイナリーの仕事も本当に好きで楽しみながら取り組めていた。
しかし、自分の中で変化が起きる。「平日は会社と家の往復ばかり」「隣近所とコミュニケーションすらない」という生活に疑問を感じるようになったのだ。

休日の過ごし方、仕事への向き合い方や気持ちの変化はなかったが、潜在意識の中で停滞感のようなものを感じていたのかもしれない。
また、ワイナリーでぶどう栽培の経験を積んだことで、やりたいことが見えてきたのも大きかった。「いつかは田舎に住みたい」という漠然とした想いがだんだんと膨らみ、場所は決まらないまでも移住しようという気持ちが強まっていった。

岡田さんがしまねで見つけた「ちょうどいい」

パートナーに誘われ、タイミングと若さ、そして勢い半分で移住を決めた。移住のために、何度か知夫里島を訪れ、島の人たちと関わりを紡ぐ中で見えてきたのが「精神的な距離感の絶妙さ」。
離島という環境は県外どころか県内でも物理的な距離がある場所だ。だが人と人との距離感はなんともちょうどいい。
地域おこしの活動をしていたため、さまざまなことにチャレンジする機会が多かったが、それらにもしっくりくる距離感で関わってくれる人が多く、とてもやりやすく感じていた。
隠岐諸島の中で最も素朴で、良い意味で何もないのが知夫里島。そんな場所だからこそ、自分たちがやりたい「つくること」に対し、貪欲にチャレンジし続け、多くの人に助けられながら二人で手を取り合い、大きくなっていく夢に向かって進んでいく。知夫里島での暮らしすべてが自分たちにとって『ちょうどいい』ものである。

ライフスタイルの変容

移住前と違って自営業となったことで、大きく暮らしが変わった。
以前であれば仕事は仕事、休みは休みと明確に分かれていたが、離島という環境も手伝って、仕事も含めたすべてが「島暮らし」の感覚に変わった。境界線が曖昧になったことで大変なことも多いが、それを苦労だとは全く思わず、日々を楽しむスパイスのようなものだ。

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公益財団法人 ふるさと島根定住財団 UIターン推進課
TEL:0852-28-0690
HP:https://www.kurashimanet.jp/
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